学生時代に、このマンガと出会えたことは
私にとって、とても幸運だと思う。
アッシュや英二と同世代の子供だった私は
かなり、感情移入して読んだのを覚えてる。
少女マンガとは思えない画風とストーリーに
とても、驚いた。
日本人の英二が、外国では、ほんとに
役に立たず何もできないのを見て
私は、日本人が外国に行ったら
きっと、こうなんだ・・・
と、なんだか日本人であることを恥じた・・・
たくさんのしなくていい苦労と殺伐とした環境で
育ったアッシュ。
そんなまったく育った環境も違う
アッシュと英二が、少しずつ友情を深めていき
唯一無二な存在になっていくのが
本当に、うれしかった。
もし、アッシュが英二と同じ
日本で育ったならば・・・と思わずにはいられなかった。
英二が、日本に帰る時
アッシュも、英二と一緒に日本に行ってほしいと思った。
そしたら、きっと、ふたり、平和に
ずっと、ずっと一緒にいられるよって。
アッシュが、たくさんの笑顔になれるんじゃないかって。
日本人であることを恥じた私だったけど
日本で平和な世界で育った英二だったからこそ
アッシュが唯一、ココロを許せた存在だったんじゃないかって思った。
英二のまっすぐな素直なキモチは
きっと、アッシュには、とても眩しかったかもしれない。
最終巻を読んで
私は、すごく苦しかった・・・
何年経っても、そのキモチは消えることなんてなかった。
それは、きっと英二も同じで
英二によって、アッシュのココロは救われたこと
どうか、英二に届いてほしいと思う・・・
人生の中の短い期間だったかもしれないけど
ふたりが、そこでココロを通わせたこと
一瞬でも、笑顔でいられたこと・・・
私は、ずっと、忘れないから。
ずっと、ずっと、忘れないから。