子供たちは夜の住人

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最終兵器彼女

原作者・高橋しんの名前は知っていた。

 

絵柄も、まるっこくて優しいタッチの絵で

どちらかというと好きな感じだった。

 

最終兵器彼女」は、大人気作品になって

知らない人はいないくらい話題になっていた。

 

かなりの人が単行本を買っていたと思う。

 

私も、単行本を読んだ。

 

でも・・・

私は、この作品、好きじゃないと思った。

 

シュウジとちせの高校生の恋。

戦時中で、ちせが兵器にされてしまう。

戦争がなかったら、ちせが兵器にならなかったら

ふつーの恋をしていたのかな・・・

 

と、当時は、ぼんやり、そう思ったけど

最近、いや、違うよなって。

 

もし、シュウジとちせが

平和な日常を暮らしていたとしても

シュウジが、初恋の相手・ふゆみ先輩との過去は

変わらないし再会もしただろう。

アケミのシュウジへの片想いも

変わらなかっただろう。

 

で、シュウジとふゆみ先輩のことで

ちせが悩み苦しむのは容易に想像できる。

 

戦争なくても、ドロドロした展開には

変わりなかったと思うんだよね。

 

結構、みんなは、この作品を純愛って思ってるけど

本当に、そうかな?

 

私から見たら、全然、純愛じゃない。

 

シュウジは、ふゆみ先輩から誘惑されると

危うくなるし・・・

ちせも、テツにシュウジを重ねて

デートしたり・・・

 

まったく一途じゃない。

 

私が、好きじゃない理由は、多分、ここ。

 

シュウジとちせが本当に一途な人間に思えない。

誠実さも感じられない。

 

シュウジとアケミのシーンも

アケミが死んじゃうからって

友達やちせを裏切ることしていいわけじゃないと

思うんだよね。

 

だったら、アケミは、きちんと

ちせに自分のキモチを伝えて

正々堂々とシュウジをどちらがつき合っても

恨みっこなしにすればよかったんじゃないの?

ずっと、キモチ隠してて最後に裏切るの

友達としてもどうなの?

て、思うし。

 

私なら、イヤかな。

 

アケミは、まったくアツシのこと

好きじゃなかったのに、つき合ったり

カラダの関係をもったことを後悔してたけど

つき合うの決めたの自分でしょ?

と、思うし。

 

みんな誠実じゃない。

 

これが、ほんとに

シュウジとちせが一途に想い続ける。

他の人なんて眼中にない話だったら違ったと思う。

 

こんなフラフラしちゃうキモチは

純愛とは呼べない。

 

単行本を読みながら

あー・・・

と、閉じたキモチは、きっと、そこなんだ。

 

戦争とか、兵器とか、世界が終わるとか

みんな死んでいくとか

多分、そーいうのに誤魔化されて

本質が見えていない人が多い気がする。

 

一度、全部、それらを取っぱらって

見てみたら、それでも純愛って思えるかな?

 

遠距離恋愛で、なかなか会えない恋人同士が

近くの人にココロが揺れちゃって

フラフラしちゃったけど

ごめん、やっぱ

恋人のところに戻るわ。

 

簡単に書くと、そんなストーリー。

 

そこに、世界の終わりが描かれるだけで

なんて壮大な純愛なんだろうって

思っちゃうだけなんだよ。 

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)

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