子供たちは夜の住人

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降っても晴れても

藤村真理作品は、「ペーパームーンをさがして」以降

どのマンガも、どれも好きだった。

 

そして、この「降っても晴れても」も読んだ。

 

あれ???

なんか・・・

いつもの藤村真理っぽくないマンガだな・・・

と、思ったのが最初の感想。

 

女子高生の主人公・凪は明るく、いかにも

少女マンガの主人公って感じ。

そして、転校生・比呂と仲良くなっていく。

でも、比呂の凪への執着がどんどん強くなっていく。

 

なんだか比呂が、理解できない・・・

ちょっとコワイ・・・

陰湿な女子にさえ感じる・・・

 

いつもの藤村真理っぽい少女マンガが読みたいのに・・・

と、強く思った。

きっと、あまり好きじゃない作品だったと思う。

それでも、最後まで読んだ。

 

凪が、男の子に恋をしたり

それに合わせるように比呂も年上の男性と

つき合ったりするんだけど・・・

ほんとは別に好きじゃないのも読んでてわかった。

そして、妊娠・・・

 

ああ・・・

なんて、重いんだ・・・

 

藤村真理は、どーしちゃったんだろう?

いつものさわやかな少女マンガは???

 

それから、かなり経った頃かな・・・

 

私は、後輩の女の子に友情を超えた

「好き」ってキモチに支配された。

 

その時、なぜだか、この作品を思い出し

全巻、買った。

 

そして、また改めて読んだ。

 

やっぱり、重い・・・

 

けど、少しは比呂のキモチがわかるようになってた。

ずっと、凪には超重荷だろう・・・としか

思ってなかったのに。

 

最終的には、別々の道に行くふたり。

 

比呂が、パートナーの男性に

凪を「自分の一番、大切な人」と話していたり

パートナーの男性も自分は一生2番目みたいですと

笑ってるのが印象深かった。

 

離れても、比呂は、ずっと凪を好きだったんだな。

それでも、きちんと幸せになれてよかった。

 

そう、思えるくらいには

私も、いろいろ経験したからだと思う。

 

今でも、藤村真理作品で、どの作品が好き?

と、聞かれたら別の作品をあげる。

 

でも、ココロに、ずっと、引っかかってる

そんなマンガがこの作品だ。

 

もしかしたら、藤村真理

そんなマンガを、ひとつくらいは描きたかったのかもしれない。

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