子供たちは夜の住人

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魔法が夢と希望でなくなってしまった今・・・(番外編)

いつからだろうか?

魔法少女」と呼ばれる魔法を使う少女たちが

何かを課せられるようになったのは・・・

 

「何かを得れば、何かを失う」

「対価交換」

そんな言葉が、あたりまえになった世の中・・・

 

さかのぼってみる・・・

私が、最初に出会ったのは

ミンキーモモ」だった。

 

モモは、いいことをすると宝石がたまる物語で

まだ、私が幼すぎて内容をきちんと

わかってなかったのもあるけど

モモは、「使命」があって魔法を使ってるイメージだ。

 

そして、次に出会ったのは

クリィミーマミ」だ。

もう、この頃は、きちんと理解できる歳だったので

魔法少女モノで、ダントツの一番好きな作品だ。

 

主人公・優は、お礼に1年間使える魔法をもらう。

その魔法には「使命」や「契約」もない。

好きに使っていい魔法だ。

その魔法でマミに変身してアイドルになるストーリー。

 

次に「ペルシャ

ペルシャはモモと同じく「使命」のもと

魔法を与えられ「罰則」までついていた。

魔法がバレたら好きな男の子が女の子になる罰則付きだ。

 

「マジカルエミ」では、マミ同様

「使命」も「罰則」もなく

舞の願いでエミに変身し、マジシャンになる。

 

そこから、私は長いこと「魔法少女」系から離れることになる。

 

そして

かなりの人気作になる「セーラームーン」と

仕事で出会う。

うさぎは、変身して仲間と共に敵と戦い

「月のプリンセス」「幻の銀水晶」を探す使命もあった。

セーラームーンから

変身=戦う

という構図ができたと思う。

戦うアニメだから、セーラー戦士がボロボロになったり

命を落としたりと、当時の小学生にはショッキングだったようだ。

 

ウェディングピーチ」や「りりかSOS」は

セーラームーンの二番煎じ作品だと思い見なかったが

仕事から離れた時に、もともとアニメが好きだったから

見てみた。

 

ウェディングピーチ」も

セーラームーン同様、変身して敵と戦う作品で

天使と悪魔の戦いと、ちょっとファンタジー色も加えつつ

あまりセーラームーンと変わりない感じだった。

 

ナースエンジェルりりかSOS」も

軽く見始めたら、まったく軽いアニメではなかった・・・

変身して敵と戦い「命の花」を探す使命もあった。

りりかも、私の中では、かなり上位に好きな作品だけど

りりかによって、敵キャラでさえ救われるのに

「命の花」は、りりかの命だとわかり・・・

「りりかの命ひとつで全世界が救われる」選択を迫られる。

これまで見たこともない残酷な物語に衝撃を受けた・・・

 

りりかの背景には、若者の自殺が増えている背景があり

「簡単に死ぬなよ」という監督のメッセージが込められている。

 

りりかひとりの命で全世界が救われるけど

りりかを好きな人たちは

全世界より、りりかに生きてほしいと願うし

自己犠牲を否定してる作品だからこそ

私は、このアニメが好きなんだけど。

 

レイアース」がアニメ化する前にマンガで読んでいた。

CLAMP原作というのもあり

CLAMP作品を、いろいろ知ってる身としては

小学生対象のマンガ雑誌で、やらかさないでほしいな・・・

と思っていた。

 

レイアース」も、すぐにアニメ化した。

魔法騎士として選ばれた光たちは異世界に飛ばされ

正義のもと敵と戦う。

守るべき姫を助けるために敵と戦っていたのに

その姫が召喚した理由は

「自分を殺してほしい」ことだった。

あー・・・

やらかしたか・・・

CLAMPだもんな・・・

やると思ったよ・・・

 

随分と時間が経ってから

まどかマギカ」を見ることになる。

願いをひとつ叶える代わりに魔法少女になり

魔女と戦う「使命」の物語だ。

 

それまで、魔法少女にはマスコット的キャラがいたけど

このアニメでは、マスコット的キャラは

黒幕的キャラだ。

魔法少女=魔女

という新しい構図も加わる。

 

あまり魔法少女に詳しくない人が見たら

鬱やトラウマになる展開だけど

私は、すでに、りりかで免疫があったので大丈夫だった。

 

そこから、数え切れないくらいの

不幸な魔法少女大量生産マンガやアニメが作られた。

 

もう、世の中では

「魔法」に、夢も希望もないのかもしれない。

 

「魔法」を得れば何かを失うのが、あたりまえになってしまった。

 

そもそも、魔法少女って、そんなんだっけ?

と、私なりに考えたので改めて記事にしてみた。

 

無邪気な女の子が、魔法を使って

夢を叶えたり、人を救ったり・・・

たまには魔法の無駄使いをしたり・・・

それを見て、魔法に憧れる女の子たち。

おもちゃのステッキで変身ポーズをとったり。

 

そんな軽い魔法少女は、誰も求めてないのだろうか?

そんな軽い魔法少女は、世の中的に許されないのだろうか?

 

モモは、魔法で人を救えないことを知る。

舞は、魔法に頼らず自分の努力でマジシャンになる夢を

叶えようとする。

 

私が、見てきた魔法少女は、どの子も

いつかは魔法とお別れして、精神的にも成長して大人になっていく。

 

少女の時くらい、夢見たっていいじゃん。

少女の時くらい、魔法に憧れたっていいじゃん。

 

いつからだろうか・・・

魔法少女」が、少女のものでなくなったのは。

 

大人たちの薄汚れた奇をてらった作品に染められ

何かを得れば何かを失うなんて

そんなものを課せられた魔法少女たちは

大人になることも許されず

命と引換えに戦い続けなければいけないのか?

 

そして、そんな大量生産された似通った

魔法少女たちは、吐いて捨てられる消耗品のようだ・・・

 

使命なんてない。

戦う必要もない。

ただ、夢見ていいんだよって

私は、魔法少女たちに言いたい。

LOVEさりげなく

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