手塚治虫作品。
最近、小説は読めても、マンガが読めない状態で
多分、情報量が多すぎて疲れちゃうのかも・・・
小説は、文字だけだけど、マンガだと絵とセリフ
コマ割りと見るところが多い。
そんな中、手塚治虫作品は読みやすい!!ことに
気づきました。
内容は、難解でも、マンガとしては読みやすい。
それも、才能だと思ってしまう。
そして、「ばるぼら」
難解でしたw
「ばるぼら」を知ったのは
ほんとは、実写映画を先に見たかったけど。
新宿駅に、飲んだくれのフーテン女・バルボラが
小説家・美倉洋介のところに居座ってしまう。
美倉は耽美派だが、異常性欲の持ち主なんだけど
その異常性欲っていうのが、ちょっと意味不だったw
マネキンに恋をしたり、犬とえっちしたり?
そーいうところなのかな???
てっきり、性欲が強すぎて、たくさんの女性としないと
ダメなことかと思ったwww
1巻だと美倉とバルボラのカンケー性は
美倉が出会う不思議な女性関連を
1話完結で描いてるので
そのままのストーリーでも十分
おもしろいと思った。
それが、徐々に変わっていく。
バルボラの素性は謎で、バルボラの母だという
ムネーモシュネーが出てくるが
やっぱり、いろいろと謎。
芸術を司るミューズなのかもしれないし
魔女かもしれないし
過去に、バルボラに去られた男は
書くことができなくなっていた。
バルボラが、突然、美倉の前で
美しい大人の女性になってカンケーをもったり
結婚しようとするあたりは
私としては、ちょっと残念だったw
バルボラの中性的なところが好きだったから。
美倉は、もともと美しい大人の女性が
好みだと思うから
物語的には、納得するけど。
もうすぐ結婚式って時に、邪魔が入って
そのままバルボラは姿を消す。
バルボラに捨てられた男同様
美倉も、小説を書けないでいた。
しかも、バルボラが去ってから
政治家の娘と結婚して一児の父になってた。
それでも、美倉はバルボラを諦めきれずに
探し回る。
やっと、見つけたバルボラは変わらない姿。
私は、別視点から考えると
美倉は、自由奔放のバルボラとの生活を
なんだかんだと楽しんでいたと思う。
それこそ、刺激のある人生だった。
ところが、政治家の娘と結婚すると
生活費に追われる現実的な暮らしになる。
原稿を書こうとすると赤ちゃんが泣いたり。
忘れられない昔の女が、まったく同じ姿でいたら?
それは、諦めきれずに復縁を望むだろう。
美倉は、バルボラが去ってから5年も経っているので
おぢさんだ。
自分の見た目や年齢など棚に上げて
妻と離婚して、バルボラと一緒になることしか考えない。
案の定、バルボラとの時間は刺激ばかりだった。
せめて、死ぬ前にと原稿を書き出す。
芸術を愛すものには、平凡な幸せとは
真逆に生きなきゃいけないのかもしれない。
バルボラが、ミューズでも魔女でもなく
ただ、刺激に満ちた想像できない破天荒な女の子だからこそ
美倉は、小説が書けたのかもしれない。
そして、美倉が書いた小説は
いつまでも、世に残るという終わり方も
よかった。
全2巻。
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