手塚治虫作品。
今、実写ドラマ化してるけど
そちらは未見。
複雑な家庭環境に育った主人公・昭吾は
人間や動物の男女・オスメスの愛し合う姿に
憎しみをもつようになる。
その罰で、女神から
昭吾は、生まれ変わっては
好きな女性ができても結ばれる前に
どちらかが死ぬ試練を与え続けられることに・・・
愛を知ったかと思っては
まだ、愛し合う動物を殺してしまう衝動に
かられる昭吾。
昭吾のもつトラウマは根が深い・・・
どんだけの恋をすれば、本当の愛を知ることに
なるんだろう?
個人的に、印象的だったのは
人間ではなく、生殖器をもたない作られた合成人である
女王の存在。
合成人は、クローンとして増殖するので
愛を知らない。
女王は、とにかく、愛が知りたいので
人間である昭吾に、愛を教えろと言う。
その女王が、昭吾を好きになっても
昭吾は、それは真似事だと相手にしない。
女王の好きってキモチは本物なのか?
自分は、本物だと思ったな。
作られた女王のクローンたちは、全員
昭吾へのキモチを引き継いでいる。
キモチを引き継ぐくらいの愛だったと思った。
でも、手塚治虫は人間同士の愛以外は
結ばれずに悲劇的に終わるので
こちらも、そうだろうなー、と。
最後のひろみに対して、昭吾は
やっと、愛を知ることになる。
いい加減、女神も許してやってよー
というキモチになるんだけどw
まぁ、許さないよね。
未来永劫の愛の試練地獄が続くわけだけど
個人として見たら、それは悲劇的だけど
人間のこれまでの歴史、これからの歴史として
大きく見たら、人を好きになって失恋して
また恋をして、そんなことを繰り返しながら
人間は生まれてくる。
そんな壮大なテーマにしてしまうところが
手塚治虫らしい。
昭吾に同情してしまうのは、家庭環境。
母親が、とっかえひっかえ男性とつき合ったり
カンケーをもったり・・・
昭吾は、愛に飢えてただけなんだよね。
その昭吾が、永遠に結ばれることのない愛の無限地獄かー・・・
手塚治虫も手厳しいなw
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