執事やメイドが好きなパートナーが
アニメを見ていたのがキッカケで
私も見るようになった。
原作の森薫を知った作品。
身分違いの恋と本格的なメイドも
描いてるので、アニメ1期で
すごーーーーーーく、続きが知りたくて
2期を待てずに、原作マンガを読んだ。
舞台は、1890年代
階級社会があるイギリス。
エマは、ロンドンで隠居生活を送っている奥様ケリーのもと
メイドとして暮らしていた。
ある日、ケリーの元教え子のウィリアムが訪れ
エマに強く惹かれる。
エマ、しっかりしてそうな落ち着きのある佇まい
そしてメガネをしている。
地味子である。
ウィリアムだけでなく、ウィリアムの友人
インドの王族のハキムもエマに惹かれるので
それが反ってリアルさが感じられる。
ウィリアムは、有力な貿易商ジョーンズ家の長男で
貴族のエレノアとの結婚を望まていた。
エレノアは、末っ子の美少女。
性格もよく、少女らしい可憐さと純粋さをもっている。
世の中、特に男性との免疫がないから
ウィリアムに惹かれるのは、容易に想像がつく。
ウィリアムが、先にエマと出会っていなければ
きっと、そのまま幸せな結婚をしたんだろうなって思う。
ウィリアムはエマとの結婚を、父や家族から大反対され
ケリー夫人が亡くなったことで
エマがロンドンを去り
失恋の痛みの中
次第に、エレノアの一途さにココロを動かされ
婚約したのに、エマと再会した途端
婚約破棄とか、エレノアからしたらショックだ。
エレノアに、落ち度は、まったくないからねw
ハキムが、エマを諦めたのは
相手がウィリアムだったからだし
ふたりの恋を応援してた。
ハキム、まわりに召使いの女性たちを
はべらかしているので、エマへのキモチは
真剣だったのが、チグハグな謎のキャラw
最初に、アニメを見た時は、ふたりの身分違いの恋の末
離れ離れになってしまうのが切なすぎて・・・
でも、もう一度、アニメを見ると
エレノアも、なかなかに切ない。
2期は、エマと再会したウィリアムが
今度こそ、エマとの結婚を認めさせるため奮闘する。
離れて暮らす母から、父がエマとの結婚を反対する理由に
父と母も身分違いの結婚だったことが明らかになる。
たしかに、エレノアの父は、ジョーンズ家を
成り上がりとバカにしてたし
社交界でも、成り上がりとバカにされ
唯一、惹かれて結婚した妻でさえもココロを病む結果に
なってしまっていた。
それが、ウィリアムの父の過去。
アニメでは、どうしても尺が足りないので
エマと結婚し4人の子供に恵まれ
幸せな結婚生活が描かれて終わったけど
そのあいだに、エマがウィリアムの家族に
認められるためのいろんな努力とか
それは、原作でしか読むことはできない。
エマは、子供の時に、ケリー夫人に引き取られ
メイドとしての仕事も、もちろんながら
読み書きや勉学も教わっている。
ケリー夫人が、直感した、この子、賢い顔をしているは
正解だった。
ウィリアム家に仕えるメイドたちも
自分たちと同じメイドを奥様と呼ぶなんてという
キモチも描かれ
そこを丁寧に、エマが認めさせるさまが
この物語の、もうひとつの見せ場だったと思う。
森薫の描くメイドものは、本当に素晴らしいので
「シャーリー」も、また大好きな作品。

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