手塚治虫マンガ。
芥川賞を受賞した新進作家・十村十枝子、本名・臼場かげり。
かげりは、女優としてデザイナーとしてマルチな天才だと
思われていたが、他人の才能と作品を模範し盗んで
のし上がっていた。
かなり、おもしろくて一気に読んでしまった。
一番感情移入してしまったのは、かげりではなく
かげりと瓜二つのしじみ。
しじみの人生が、ほんとに悲しい。
妾にされ中絶を何度もされ、娼婦として働かされ
かげりを忘れられない水野と結婚して
ガンで亡くなってしまう。
水野との暮らしだけが唯一の幸せだったしじみ。
しじみが、無垢な描き方をされているので
余計に切ない。
水野が、最初は、かげりの面影を見ていたけど
すぐに、しじみ自身を好きになって
結婚生活は、しじみを大事にしていたのが
わかって救われたな。
かげりに会った男性は、みんな、かげりに
惹かれてしまう。
かげりの名前、臼場かげりは
ウスバカゲロウから来てるけど
私は、ウスバカゲロウって名前しか知らなくて
幼虫が、あのアリジゴクだと知って驚いた。
アリジゴクって、成虫だと思ってた!!
さすが、虫博士の手塚治虫。
マンガ描写としては、水野が涙を流すシーンの
1コマが、見たことない描き方だったので
いろんな描写にチャレンジしてたんだなと
感じた。
マンガの神様は、いつもチャレンジ精神旺盛だ。
全1巻。
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