さかなゼロひき

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やけっぱちのマリア

手塚治虫マンガ。

 

性教育をテーマにした作品。

 

タイトルから、フツーの中学生の恋物語かと

思ったら、そこは手塚治虫

父子家庭で育った中学生男子・やけっぱちから

エクトプラズムが生まれ

父の作ったダッチワイフに宿る話だ。

 

ちょっと、何言ってるか、わからないよねw

 

ダッチワイフに宿ったエクトプラズムに

「マリア」と名づけ

やけっぱちは親でもあり、マリアを異性として

好きになる。

 

性教育をテーマにしてるので

どうして子供は親に似るのか?とか

遺伝の話、精子卵子の話が

すごい画力で細やかに描かれている。

1970年代の作品なので

今、読んだら保健体育の教材になるほど

いい参考になりそうだけど

当時は、有害図書扱いだったようだ・・・

 

人間じゃないけど、マリアは、とても魅力的な

女の子で、学園のアイドル並みにモテモテになる。

性格は、親であるやけっぱちに似て

男勝りの性格だ。

 

ほんとに、手塚治虫の描く女の子は

どうして、こうもかわいいのか。

 

やけっぱちの父や、教師は

マリアに女の子なんだから、女の子らしくするように

指示したり、女性ホルモンを飲ませたりするw

 

やけっぱちに恋してるタテヨコ会のボス・みどりは

マリアを抹殺しようとあらゆる汚い手を使う。

多分、マリアが登場する前までは

学園で一番モテていただろう女の子。

やけっぱちは、そんな、みどりに一度もなびかない。

 

全2巻。

 

この作品の褒めたい点は、夫婦になる説明で

お父さんは、自分の精子

お母さんの許可を得て発射するってところ。

そう。

夫婦であってもムリヤリするのはダメなんだよ。

お互いに、了承を得ないとダメって書いてある。

ほんと、時代が時代だったから

これのどこが有害なんだよって思うけど。

 

ただ、手塚治虫は、マンガ家であり医者でもある。

人間の本能は、家庭を持ち子孫を残すことだと思ってる人なので

人間じゃないマリアとは、どうなるのか?

とても気になった。

 

マンガ的には、ほんとにコマ割りを巧みに使っていて

勉強になった。

こんなコマの使い方見たことない!!と驚いたし。

 

きっと、手塚治虫作品を全部読むことは

残りの人生使ったって読み切れる自信はないけど

少しでも興味がある作品は、読んでいきたいなって思う。

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