さかなゼロひき

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奇子

手塚治虫原作マンガ。

 

手塚治虫の訃報後

たくさんの手塚治虫関連の番組がやっていた。

 

あなたにとって好きな手塚治虫作品

ベスト3を、いろんな芸能人に聞いてて

どれも有名作で知ってる中

ある女優が、「奇子」を書いていて

知らない作品だ・・・と思ったのが

出会い。

 

昭和24年、戦後色濃い時代

天外仁朗の隠蔽工作を偶然、見てしまった

4歳の少女・奇子は、地下牢に幽閉され

成長する。

 

手塚治虫の絵柄は、丸っこくて

エロティックとは無縁だと思っていた。

 

が、しかし、奇子はエロティックに描かれ

作品全体に、湿り気のあるドロドロとしたものが

感じられる。

 

天外家の異常としか言えない性欲や禁忌。

金と性にまみれた天外家は

自分のことしか考えられない一族。

 

奇子が、地下牢の世界しか知らず

兄の伺朗が持ってくる雑誌のみが、唯一の外の情報だ。

 

恋に憧れる奇子は、伺朗と

カンケーをもち

倫理観がおかしいまま

大人になってしまうので

出会う男性と、簡単にカンケーをもってしまうのは

しょうがないことなのかも・・・

 

奇子が、妖しくも美しく育つ描写が

2ページの見開きに描かれていて

それは、印象的だった。

 

正義感のあった伺朗も、天外家の中で

黒く染まっていってしまうのは、残念だった。

 

とにかく、奇子に伺朗だけでなく

波奈夫や仁朗も、魅了されてしまう。

きっと、この世のものとは思えぬほどの

美しさなんだろう。

 

各キャラクターたちが

「自分の戦後が終わってない」と言うセリフも

この物語の軸だったと思う。

 

戦後の混沌とした時代と

もともと狂っていた天外家が翻弄される様が

描かれていた。

 

全3巻。

 

手塚治虫は、この物語を長編予定だったようで

機会があれば続きを描きたいと、あとがきに

書いてあった。

 

奇子が、その後、どんな人生を歩むのか

読んでみたい気もするし

読者の想像のままでもいいような気もした。

 

ほんとに、手塚治虫が亡くなってから

「マンガの神様」という言葉を

実感せずにはいられない。

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