子供たちは夜の住人

アニメ、マンガ、音楽、ゲーム、特撮、原画展、イベント声優を語るブログです。

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秒速5センチメートル

たまたま、友達の家に遊びに行った時

友達が、「秒速」のDVDを買ったらしく

一緒に見たのが、初めて見た「秒速」だった。

 

「秒速」は

3章の物語で構成されている映画だった。

新海誠作品。

 

「桜花抄」

東京で小学生の時に、仲良くなった貴樹と明里。

いつも、一緒にいた。

小学校卒業と共に、明里が栃木に引っ越すことになった。

 

貴樹が、中学になった頃、明里から手紙が届き

ふたりの文通が始まる。

 

今度は、貴樹の方が鹿児島に引っ越すことになり

鹿児島と栃木・・・

「もう二度と会えなくなるかもしれない・・・」

そう思った貴樹は、明里に会いに行くことを決心する。

約束の日は、関東では大雪だった。

貴樹が乗った電車は、何度も停車を繰り返し

乗り換えの電車も遅れていた・・・

 

深夜になって、ようやく、栃木の駅に着き

人気のいない駅の待合室で、明里が待っていた。

 

 

当時、「秒速」を見てた時

ほんとに、すごく、遠い場所に思えた・・・

なかなか、動かない電車に

早く、来て!!

と、願うキモチで見ていた。

やっと、貴樹と明里が、再会した時は

本当に、よかったと思った。

 

大人になった今

東京と栃木って、すごく近いじゃん!

同じ関東だし!

と、思うけど

中学生のふたりには、遠いよね・・・

 

「コスモナウト」

高校生になった貴樹は、種子島にいた。

その頃、一緒に帰っていた女の子・花苗は

中学の時、転校してきた貴樹に、密かな片想いをしている。

告白しようと思っても、なかなか告白ができない。

そして、やっと、告白しようと決心した時

貴樹が、自分など見ていなかったことを知り

それでも、貴樹のことが好きだと思いながら

泣きながら眠る・・・

 

 

最初、見た時は、明里のライバル出現か!!

と、とても、花苗が邪魔な存在に思えて

貴樹が、何度も何度も、ケータイにメールを

打っているシーンを見ては

きっと、明里に送ってるんだと思った。

でも、送られることのないメールを書いては

消すシーンを見た時

貴樹は、明里と、もう連絡をしていないの?

と、思った・・・

 

秒速5センチメートル

東京で、大人になった貴樹は

仕事に追われる日々の中

3年つき合った彼女から、メールで

「心は1センチしか近づけなかった」と

別れを告げられ

貴樹が、彼女にキモチがないことを

見透かされていた。

そして、いろんな葛藤の中

貴樹は、会社を辞める。

 

貴樹が、桜を見ながら

踏切で、前方からひとりの女性とすれ違う。

貴樹が、振り返ると

ちょうど、電車が走っていき

過ぎ去るのを待つと

そこには、彼女の姿はなかった・・・

 

 

え!!!!

貴樹、明里一筋だと思ってたのに

彼女いたの???

しかも、まったく好きにならなったの?

それは、フラれるよーー!!

 

最初は、なんで

明里は待っててくれなかったんだろう?

と、友達に言ったら

いや、そしたら、泥沼じゃん。

いなくて、よかったんだよ。

と、言われて、その時は

ええーーーー!!

と、思ったけど

わかるようになったかな・・・

 

貴樹は、ずっと、中学の雪の夜のまま

止まった時を過ごしてるけど

明里は、ちゃんと前を向いて

過ごしてきたんだよね。

 

てか、貴樹が、行動したのって

中学の時だけなんだよね。

 

あの後、手紙でも、メールでも

会いに行ったりとか

なんかしら、行動しなかったのに

ムリだよ・・・

 

私が、何度となく

「秒速」を、見ていて

驚いたことがある。

 

あんなに、貴樹と明里を、応援していた

私だったのに・・・

 

「コスモナウト」の花苗に

今は、すごく共感するんだよね。

 

花苗のセリフが、ずっと、頭の中に残ってる・・・

 

「遠野くんは私を見てなんていないという事も

私は、はっきりと気づいた。

だから、その日、私は遠野くんに何も言えなかった。

遠野くんは優しいけれど、とても優しいけれど

でも、遠野くんは、いつも、私のずっと向こう

もっと、ずっと遠くの何かを見ている。

私が遠野くんに望むことは、きっと叶わない。

それでも、それでも、私は、遠野くんの事を

きっと、明日も明後日も、その先も

やっぱり、どうしようもなく

好きなんだと思う。」

 

めちゃくちゃ、切なくない?

 

私は、あまりにも、最初に見た頃が

自分が、すごく、幼くて子供で

まだ、本当の恋の痛みなんて知らなくて・・・

 

今だったら、花苗の切ないキモチに

すごく、胸が、ぎゅっとなって

片想いって、そーだよね・・・

 

そして、主題歌の山崎まさよし

「one more time ,one more chance」に

すごく、泣けてくる・・・

 

「いつでも捜しているよ

どっかに君の姿を

向かいのホーム、路地裏の窓

こんなとこにいるはずもないのに

 

願いが、もし叶うなら

今すぐ君のもとへ

 

寂しさ紛らわすだけなら

誰でもいいはずなのに」

 

めちゃくちゃ、貴樹の心情を

歌ってるよねって思う。

 

何度も見ては、印象も変わる。

感情移入するキャラも変わる。

 

そんな作品です。 

One more time,One more chance

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  • provided courtesy of iTunes

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