子供たちは夜の住人

アニメ、マンガ、音楽、ゲームを語るブログです。

ミスミソウ

ハイスコアガール」で、有名な

押切蓮介のマンガ。

 

ある過疎の進む地方の町を舞台に

同級生たちから陰惨な、いぢめを受けたあげく

家族を殺害された少女が復讐をするサイコホラー。

 

この作品を、読みおわり思ったことは

 

「・・・救われない」

 

でした・・・

 

もともと、押切蓮介が、あの絵柄で

ホラーマンガを描いてない方が

不思議なくらいホラー向きな絵柄。

 

そのホラー向きな絵柄で

とことんサイコホラーを描くのだから

それは、もう、すごい作品になるのは

わかる。

 

一番、怖いのは人間・・・

そう、思える作品だった。

 

春花を、いぢめていた妙子。

春花が、転校する前に、いぢめにあっていて

妙子を崇拝する流美。

春花に、想いをよせる晄。

春花を、いぢめるクラスメートたち。

 

最初は、妙子が転校生の春花を

嫌っていて、いぢめになったのかな?

と、思ったけど

読みすすめると、そうじゃない。

 

もともと、春花が転校してきて

すぐに仲良くなったのは妙子だったし

将来の夢を語るほどの仲の良さだった。

 

春花の家を放火するクラスメートたちの中に

妙子は、参加していないし

 

じゃあ、なんで???

 

春花が、転校してくる前に

いぢめにあっていた流美は

また、いぢめにあいたくないキモチと

崇拝する妙子に認められたくて

春花を、目の敵にする。

そして、春花の家に火を放つ・・・

 

タイトルにもなっている

ミスミソウ

春花に、ミスミソウを教え

春花は、ミスミソウみたいだと

好意をよせ支えていた晄。

 

春花を、よそ者として

いぢめるクラスメートたち。

 

すべてが、本当に、悪い方向へ

話が繋がっていくのが

悲しかった・・・

 

妙子が、春花をいぢめた理由は

春花が、晄と仲良くなったからだ。

妙子は、晄のことを心底、嫌っていて

なんで、自分よりあんな男と仲良くするの?

と、いう思いから、いぢめになる・・・

 

妙子は、クラスでは影響力がある存在で

みんな、妙子に従ってる状態。

でも、妙子自身は、そんなクラスメートも

気持ち悪く思ってる。

 

特に、流美は妙子を崇拝してるけど

妙子は、流美を気味悪いと思ってる。

 

ちょっと、百合入ってる作品だけど

そんな百合要素さえも、狂気になってしまう作品・・・

 

そもそも、なんで妙子は

晄を、心底、嫌っていたのか

きちんと、理由があって。

 

読者的には、晄だけが春花の支えになってくれて

すごく、いい男の子だなぁって

思うんだけど

 

妙子の嫌う理由は、正しかったなぁと

思い知る。

 

一番、この作品で

狂ってるのは、流美と晄。

 

そして、春花を、高嶺の花で

綺麗すぎて自分の手に入らないから

殺そうとする、歪んだ愛情の男子生徒など・・・

 

そう、みんな、歪んでるの。

 

なんで、こんなに歪んじゃったの?

と、思った時

それぞれのキャラが、町から出たいと思ってる。

閉鎖的な町にいると、人は病んでしまうし

負の感情の塊になる・・・

 

その負の塊を、もろ、春花にぶつけてる・・・

 

晄に、話しかけられて春花が

行ってしまう前に

妙子が、引き止めたり

私と、もっと話そうとか

もっと、仲良くなりたいって

キモチを、言ってたら・・・

 

妙子を崇拝してる流美のキモチに

妙子が、真摯に、ごめんと

言っていたら・・・

 

そんな、いろんな場面で

どうにか、回避できなかったんだろうか・・・

と、つい、思ってしまう・・・

 

殺人鬼と化した春花は

めちゃくちゃ強い。

残虐に復讐をこなす。

 

もう、春花の顔は無表情だ。

 

唯一の救いだったのは

妙子との最後の会話だけ。

 

妙子は、放火には参加しなかったけど

いぢめの原因は、自分にあると

ずっと、後悔してた・・・

そして、春花に

 

「ねぇ、どうすればいい?

私、あんたになんて言えばいい?」

 

「私を許して」

 

と、泣き崩れる・・・

 

春花は、妙子のことは殺さなかった。

 

もしかしたら、転校してきた時のままなら

親友になれたかもしれない、ふたり・・・

 

切ない・・・

 

そんな、妙子を殺すのは流美なんだよね・・・

 

救いがない。

報われない。

 

そんな作品だ・・・

 

ちなみに、余談だけど

押切蓮介って、自分の単行本を

親に渡してるそうなんだけど

この作品だけは

「いらない」と拒否られたそうだwww

 

押切蓮介

報われないねwww 

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