子供たちは夜の住人

アニメやマンガや音楽を語るブログです。

火の鳥

手塚治虫作品アニメを生まれた頃から

あたりまえのように見てたけど

マンガの方は、まったく縁がなかった。

 

高校の頃、地元の駅前に小さな本屋があった。

いつも、帰りはまっすぐ帰らずに

本屋に寄ったりレンタルショップに寄ったりしてた。

 

その時、「火の鳥」の愛蔵版が棚に並んでいた。

まだ、立ち読みができた時代。

かなりの量だったので一気に全巻読むのはムリで

毎日、続きを楽しみに立ち読みしてた。

 

立ち読みだったし、続けて読んでなかったから

ちょっと、わからないところもあった。

「○○編」と一冊完結だけど、とにかく

じっくり読まないとダメな作品。

でも、毎日、楽しみに立ち読みしに行くくらいには

惹き込まれていた。

 

本屋で最後に読んだのは「太陽編」だと思う。

狼の顔をした青年と、たまに描かれる未来と

この話は、どこで繋がるんだろうと気になりながら

読んでた。

このふたつの世界の描写が本当に上手くて

繋がった時は、芸術作品を見た気がした。

 

その頃、テレビで「火の鳥」のアニメを見たと思う。

鳳凰編」「ヤマト編」を見た。

 

鳳凰編」は、我王の話がすごく切なかった・・・

火の鳥の中でも、かなり人気がある話だ。

「ヤマト編」では、埋められたふたりが助かって

ハッピーエンドになってほしいと思いながら見たな・・・

 

そして、たまたま友人の家に遊びに行くと

本棚に「火の鳥」の愛蔵版が置かれてて

遊びに行くたびに読んでた。

 

きちんと読むと、その日一日ずっと

火の鳥」のことで頭がいっぱいになった。

 

立ち読みの時には、まったく印象がなかった

「望郷編」が、ずっとココロに残った。

 

人が住めるような星じゃないところに騙されて

移住したロミ夫婦。

事故で夫を亡くし、生まれたばかりの息子の未来のため

ロミは冷凍睡眠に入り、息子が成人した頃

ロミが目覚め子供を作り冷凍睡眠を繰り返す。

でも、近親相姦のため女の子が生まれない。

星に女性はロミしかいない状態で息子たちが争い

火の鳥が、その星に異星人ムーピーを住まわせ

異星人との混血によって繁栄し

ロミが目覚めた時には、大きな街になっていて

平和な街の女王として暮らすが

地球への望郷のキモチが大きくなり

混血の少年コムと一緒に地球を目指す。

ロミがいない間に星では外からやってきた

悪徳な人物により純粋無垢だった人間たちが

欲にまみれ、どんどんひどい街へと変わっていく。

もともと廃墟で地震が多かった星を

火の鳥が守ってくれてたみたいで

人類に見切りをつけて星は滅ぶ。

その時、火の鳥が、どんなに違う経緯を辿っても

結局、人類は戦争をやめないと嘆きながら

飛んでいくシーンが印象深かったし

ロミは、星のそんな姿を見ることなく

地球で死ぬことができたのは救いだと思ったし

ロミが、ずっと夫のことを愛してたってわかる

描写も残った。

 

その後

火の鳥「宇宙編」をアニメで見た。

 

未来の話で、知らない星に不時着した

ナナを巡って恋の泥沼が描かれる。

ナナを、ずっと好きな猿田と

どこか影のある牧村を好きなナナ。

牧村は、昔、残酷なことをした報いで

火の鳥から死なない罰を与えられてた。

成長しては赤ちゃんに戻りを繰り返し

死ぬことができない。

そして、その罰を知ってもナナは牧村を守りたいと

大きな植物になって赤ちゃんになった牧村を守り

終わるという、どこか薄ら暗いアニメだった。

牧村の過去の罪も、ドン引きする内容だった・・・

 

過去に3作のアニメの中

どうしても「宇宙編」だけは、ちょっと好きになれなかった。

でも、今なら理解できる。

そして、この3作の火の鳥の声が

メーテルで有名な池田昌子

めっちゃ説得力がある!!

 

その後、NHKで「火の鳥」のアニメがやったけど

あれ?そんな話だったっけ?と

すごく思ったから、かなり改変されてると思う。

 

できれば、アニメ化するなら

原作通りに作ってほしい。

 

そして、この「火の鳥」が、私が生まれる

ずっと昔から描かれ続けられた作品ってことに驚きだ。

手塚治虫のワイフワークで

過去・未来・過去・未来と、どんどん現在に近づく構図が

本当に作り込まれている。

どの話も、まったく古くなく読むたびに衝撃を受けたり

いろいろと考えさせられるマンガだった。

 

人によって「○○編」が好きと刺さる作品が違ったり

でも、共通して、みんなが言うのは

火の鳥」が一番好き!!

生涯で影響を与えた作品に絶対に入ると言われるマンガだ。

 

火の鳥」で出会ったのが大人じゃなくて

思春期の頃で、ほんとによかったと思う。

 

手塚治虫作品は、どれも名作だけど

特に「火の鳥」は、かなりの名作だと思う。

手塚治虫がマンガの神様と言われるのを

すごく納得する作品。

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