「世界名作劇場」のアニメだったにも関わらず
朝の再放送でオープニングが流れた途端
母は、チャンネルを変えていたw
母の子供たちに見せたくないアニメのひとつだったw
有名すぎて日本人ならタイトルだけで
ストーリーが全部わかると思うけどw
母曰く
「主人公のネロは、とても良い子なのに
まったく報われないまま死ぬから
子供たちには絶対に見せたくない」
とのことだったwww
悲劇のアニメだからね・・・
私なりに、いろいろ考えたけど
なんで、ネロは悲劇のまま終わるのか?
ネロは、優しいおじいさんと貧乏ながらに
慎ましくも二人暮らしをしている。
乱暴な飼い主から、こき使われている
老犬・パトラッシュと出会い飼うことになる。
ネロは、絵を描くことが大好きな少年で
いつかルーベンスの絵を見てみたいと夢見ていた。
ネロと仲良くしているアロア。
アロアの父は、そんなネロを嫌っていた。
おじいさんの死から、畳み掛けるかのように
ネロに不幸が重なる・・・
アロアの家の風車小屋の火事の犯人だと疑われ
仕事も失い、絵画コンクールの落選・・・
クリスマスの夜、大雪の中
ネロは大金の入った財布を拾いアロアの家に届け
アロアの父は、その事を知って
さらに火事の犯人はネロじゃないことを聞かされる。
絵画コンクールの審査員がネロの才能に気づき
ネロを引き取りに来るがネロの姿はなく
村人たちもネロを探すが見つからない。
ネロは、パトラッシュと共に大聖堂で
夢見ていたルーベンスの絵を見て
穏やかに眠るように息絶えてしまう・・・
このラストは、なるべくネロが幸せになったように
演出されているし、ナレーションの言葉も
すごく泣く・・・
この作品は、もしかしたら村人たちへの罰なのではないか?
何の罪もない貧乏な小さな少年を殺した罪。
一生、村人たちは、この罪を背負い生きるんだろうと。
償いたい、謝りたい、そう思った時には
すべてが手遅れ。
そんな作品だったんじゃないかって。
ネロに幸せになってほしかった。
ネロとパトラッシュには生きててほしかった。
そんなキモチも、もちろん、めっちゃあるし
ネロは優しい子だったから復讐なんて考えない。
自分が死んで村人たちが苦しめばいいなんて思わない。
わかってる。
わかってるけど、視聴者としては
めっちゃ、アロアの父も父に逆らえない村人たちも
許せないし同罪って思っちゃう。
キリスト教的考えだと
これは私の友人が若くしてこの世を去った時に
神父さまから言われた言葉だけど
「彼は神様から愛されたから、みんなより、早く
神様のもとへ行くことになったのかもしれません・・・」
ネロも、同じく神様から愛されたから
パトラッシュと共に神様のもとへ行くことになったのかもしれない。
オープニングのネロとアロア、パトラッシュが
楽しくしてればしてるほど切ないけどね・・・
ちなみに、リメイクされた
「フランダースの犬」は演出もすべて問題外です。
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