子供たちは夜の住人

アニメ、マンガ、音楽、ゲーム、特撮、原画展、イベント声優を語るブログです。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン

京アニ作品。

 

戦争の道具だった少女・ヴァイオレットが

自動手記人形という手紙代行の仕事を通じて

ココロを知っていく物語。

 

テレビ版全13話と、劇場版2本。

 

テレビを見ていた時から、この作品に感動していたが

劇場に足を運んだ時は、別のキモチも感じながら

映画を観た。

 

あの痛ましいあってはならない事件が

どうしても忘れることができない。

 

京アニのアニメは、ずっと大好きで

アニメファンなら、誰もがファンになっていたと思う。

 

そんな京アニの事件から

ヴァイオレットの細やかな動き、美しいまでの作画・・・

いろんな感情で涙でぐちゃぐちゃになる・・・

 

アニメで救われたと、いつも言ってる私だけど

私だけでなく

みんなが、京アニの何か役に立ちたいと

寄付をしたり、円盤を買ったり

配信でも京アニにお金が入るという情報も流れ

みんな、それぞれにできることをしていた。

 

それほどまでに、みんな、京アニ

愛していた。

 

「愛している」が知りたいと言うヴァイオレットは

会いたいけど会うことのできない少佐へ

「愛している」とは、どういうことなのか?

聞きたいけど聞くことは叶わず

手紙代行という仕事を通じて成長していく。

 

恋文、親子愛、兄弟愛、姉妹愛、家族愛・・・

いろんな「愛」が、手紙によって

描かれる。

 

そして、ドールと呼ばれる自動手記人形になった時の

ヴァイオレットのファッションや髪型が

本当に美しい。

 

タイプライターを打つ義手の細やかな動きも

美しい。

 

一番、印象に残っていたのは

病気の依頼主から、自分の死後50年間

娘へ1年に一度手紙を託した女性の話だ。

 

その娘が、最後の劇場版では

おばあちゃんになり亡くなった時に

孫娘が、その手紙の存在を知るという

すべてのエピソードが繋がっていて

しかも手紙として残るという

手紙は本人が捨てない限り

残り続けるという、それこそ時代も超えることを

再確認させられた。

 

テレビ版から、ずっと見ていたヴァイオレットが

最後には、「愛している」を理解し

手紙の依頼者との約束も守ろうとする。

 

人と人の繋がりを大切にするような女性へ

成長していく。

 

無機質で、テーブルマナーも

何もわからなかったヴァイオレットを

身近で見ていた

郵便社の社長・ホッジンズが

まるで父親のように、懐かしみ

少し寂しいキモチになるのと同じように

私も、ヴァイオレットの成長が

うれしくもあり、寂しいキモチにもなった。

 

テレビ版で、少佐は本当に死んでしまったのか?

まわりと話したことがある。

まだ、数話くらいの段階で。

 

私は、少佐が、どこかで生きていて

いつか、再会できるんじゃないか?

と、思っていた。

 

まわりは

少佐を失ったまま成長していく方がいいと。

 

そこは、人によって意見がわかれるところだろう。

 

最後の劇場版では、少佐が生きていたことがわかる。

 

少佐からヴァイオレットを頼まれた

ホッジンズと一緒に会いに行くが

少佐は会おうとしない。

 

戦争の道具にしたくないと思いながら

一緒に戦地に向かい

ヴァイオレットの両腕を失ってしまったことを

ひどく後悔していた。

 

ヴァイオレットが、ずっと会いたがっていたのを

わかっているから

少佐に対してホッジンズのようなキモチになったし

でも、少佐が会えないのではなく

会いたくないことを察したヴァイオレットは

少佐のキモチを尊重しようとする。

 

最初のヴァイオレットだったら

絶対に会おうとしたと思う。

 

でも、人のキモチがわかるほど成長し

少佐に「愛している」も理解したことを告げる。

 

本当は、会いたいキモチをガマンして

依頼主の少年が、危篤であることや

たまった仕事があること・・・

約束や責任感、いろんなことをわかるようになった

ヴァイオレット・・・

 

少佐の友人であるホッジンズの言葉は届かず

最後には、兄がやって来る。

そして、ヴァイオレットの残した手紙。

 

この物語は、手紙が人のココロを

動かすというテーマを純粋に描いていた。

 

ヴァイオレットが、少佐の声に気づいてからの

行動のひとつ、ひとつが本当にリアルに描かれていた。

 

少佐と、やっと会えたヴァイオレットは

声にならないほど涙が止まらず

涙を止めようと足を叩く・・・

 

あ・・・

わかる・・・

すごく、わかる・・・

 

作画の細やかさ、声優の演技

もう、すべてに涙が止まらない・・・

劇場でも泣いたけど

テレビ放映を録画したのを再度、見た時も

涙が止まらなかった・・・

ストーリーをわかっていても泣いた・・・

 

危篤の少年が、ヴァイオレットがずっと

会いたがっていた人に会いに行ったことを知って

よかったと笑顔になったり

少年の残した手紙を、家族が読んだり。

 

ヴァイオレットが大好きな少佐のもとへ

行ったあとなのか?

隣に、フッとヴァイオレットがいないことを

寂しく思うホッジンズの表情も印象深かった。

でも、すぐにブルーが絡んでくるので

息子のようなブルーに救われたりw

 

おばあちゃんの孫娘は両親に反発していて

おばあちゃんが大切にしていた手紙から

ヴァイオレットの足跡を辿る。

 

最後には、反発していた両親に

「ありがとう」と「愛している」を

手紙で送る。

 

今、会える人に、大切な人に

「ありがとう」と「愛している」を伝えることの

大切さを

京アニの美しい作画と共にココロに響いた作品。

 

劇場版「外伝」は、事件の前日に完成し

スタッフロールに、関わったすべてのスタッフの

名前が流れた。

 

その中には、もう見ることができない名前も

たくさんあったと思う。

 

手紙を通じて、ヴァイオレットが成長するだけでなく

いろんな「愛」のカタチを描き

今、会える人に「あいしている」と伝えよう・・・

 

それを、京アニが作ったことに感謝し

これからも、アニメを、ずっと大好きでいたいと思ったし

 

夢をもって京アニに入社した人たち

たくさんのスタッフたちに

「ありがとう」と、伝えたい。

 

そして、これからも、どうか

よろしくと伝えたい。

Violet Snow

Violet Snow

  • provided courtesy of iTunes

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