さかなゼロひき

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ECCENTRIC

吉野朔実原作マンガ。

 

高校の頃、毎日、本屋で立ち読みしてたマンガのひとつだった。

タイトルも作者も知らない。

 

でも、ずっと、ココロに残っていた。

 

あのマンガは、一体なんだったんだろう・・・

 

そんな何の手がかりもない状態で

偶然にも、その作品を見つけることは奇跡に近い。

 

そんな奇跡のような再会で

私は単行本を買った。

 

千寿は、駅のホームから何者から突き落とされ

頭を打ったショックから記憶喪失になる。

 

記憶を失う前に30万で買った絵。

その絵を描いた画家・比良坂。

千寿と恋人になる双子の天と刧。

クラスメイトの女子たち。

そして、千寿の母親。

 

千寿は、なぜ家出をしたのか?

いろんな事件の犯人は誰なのか?

 

と、いうストーリーもさることながら

この作品に強く惹かれたのは

詩のような文章だと思う。

 

「夢見がちの左手より器用で役に立つ右手の方が好きだった」

 

から始まる、この物語は一体どんな話なんだろう?

 

高校の頃、立ち読みで最後まで読んだけど

結局、よくわからなかったw

なんか哲学っぽさもあったw

けど

この詩のようなフレーズだけはココロの中に

ずっと残っていたようだ。

 

「私は生まれたばかりで、すでに大罪を犯している」

 

このセリフだけで、再会できたの、ほんと奇跡www

 

双子が、ひとりの人間として振る舞っていたのが

千寿と出会ったことで

ふたりでひとつではなくなっていく過程も見どころだった。

 

マンガ的表現も、素晴らしい。

記憶をなくした千寿が

「まっしろ」と言うコマが、ほんとにまっしろだったりw

 

千寿が、母親からの愛の呪縛も理解できた。

 

恋愛してるところを母親にバレたら・・・

そこに母親がいなくても後ろめたいキモチになるのは

私も経験がある。

 

母親にふしだらと思われたくない。

ガッカリされたくない。

怒られたくない。

そんなことを、いつもココロの中で思っていて

恋愛そのものが面倒くさくなってしまった。

 

千寿も、先輩との恋愛を楽しめなくなって

追い詰められて突き落とす行為になってしまったんだろうな・・・

でも、本当は、先輩のことが

ずっと好きだった。

 

大人になって、きちんと読み返すと

いろいろと発見があった。

 

「親を愛せない子供なんかいないと思ってる」

 

これは、自分が親になってみると、かなり痛い言葉だw

うーん・・・

そうか・・・いるかもね・・・

でも、自分が娘として母のことを考えると

憎んだり、恨んだりも、もちろんしたけど

結局は、その感情のもとには「愛されたい」を

こじらせてしまった感情だとわかったから

私自身は、母のことは愛してるなーw

 

最近、自分自身が、あまり人間好きじゃないかもって

思っているので

 

「おまえが人間嫌いなのは人間が好きだからって知ってるか?」

 

うぅ・・・そうなのかもね。

 

覚えていたセリフのシーンは

高校の頃の自分は、すぐに、こうなのかも!!と

思ったのに、大人になってから読むと

これは???と思ったので

瞬間的にイメージするチカラが衰えたな・・・w

 

そして、単行本に収録されている読み切りの

「カプートの別荘へおいで」

 

これも、まったく別の場所で立ち読みしてて

なんとなく、ぼんやりと覚えていたので

同じ作者だったんだ!!!!

と、驚いたw

 

吉野朔実の絵柄は、線がすごく細い。

特に、好きな絵柄でもないんだけど

やっぱり、ストーリーが独特。

 

主人公・のはらは28歳で二度目の大学生活を

送っている。

 

なんだか、美しくて哀しい恋の物語だった。

 

こちらも、やはり詩のようなマンガです。

 

のはらが、大学で知り合い仲良くなるたみをと

学生時代ボーイフレンドだった皆井が恋人同士だと

知るんだけど

 

当時は、どっちも両想いなのに

なんで彼氏と別れないのーー???

と、思ったと思うw

多分w

 

でも、あれは、惹かれながらも結ばれないからこそ

美しく記憶されていたんだろうなと思った。

 

そんな、これもあれも吉野朔実作品だったのか!と

驚いていたけど

吉野朔実は、57歳でこの世を去ってるんだよね。

 

また、ひとつ素晴らしいマンガ家が去ってしまったんだな。

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