子供たちは夜の住人

アニメ、マンガ、音楽、ゲーム、特撮、原画展、イベント声優を語るブログです。

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おとなになっても

志村貴子原作マンガ。

 

志村貴子のマンガは、「青い花」も

好きだったし、百合マンガということもあって

今作を本屋で買いました。

aoisakana5.hatenablog.com

既婚者で教師をしている綾乃とダイニングバーで

働く朱里の30代大人の百合物語。

 

この志村貴子が描くマンガは

どれも男性キャラに魅力がないw

わざとかな?と思うくらい魅力がないので

不倫される綾乃の夫・渉に同情ができないwww

 

早く離婚して綾乃を自由にしてやれよーと

思うほどだwww

 

このマンガは、「青い花」のように学生の恋ではないので

いろんな家族のカタチを描いている。

百合だけどテーマは別のところにあるんじゃないかと思う。

 

登場人物、全員が真面目だ。

悪い人がいないマンガだと思う。

 

綾乃と渉は、渉の実家で同居することになるが

綾乃は、渉の母親・依子が苦手だ。

 

依子は、ズケズケとはっきり物を言うし

ザ・おばさんって感じだけど

依子だって若い頃から、そんな感じではなかった。

結婚したら同居があたりまえの時代で苦労して

末娘の恵利は高校中退から10年も引きこもっており

渉も離婚することになるし

依子が、精神を病んでいたことがマンガの終辺で

明らかになる。

 

どうしてもね

綾乃と朱里が、不倫をしたという事実を

ずっと重く捉えてるのが

そんなに重く捉えなくてもよくない?と読んでて思ったので

それは「女同士」だったからだなーと。

 

これが男女なら、家庭を壊して

ラブラブに暮らしてます!!は許されないだろうーとw

 

綾乃が小学校の教師なので

3人の女生徒たちのケンカとかも描くので

子供の頃、こんなキモチになったなとか

大人になっても対して変わらないんだっていう現実も

対比させている。

 

女の子3人って、どの時代も

誰かが仲間はずれみたいになるんだなー

 

綾乃が、もともと女性が好きだったのに

なぜ、結婚したのか?

読者が疑問に思うことを

きちんとマンガのキャラが責めていて

異性と結婚することが正しいことだと思ったし

それが親のためとも思ったってセリフは

まだまだ、この社会はそうだろうなと思った。

 

親のためとか、世間的の正しさより

もういい大人なんだからさ

好きに生きたっていいと思うんだけどね。

 

渉の方は、綾乃と結婚する前に

いいなと思っていた女性がいたけど

お互い恋人がいたりフリーになったら

どっちかが結婚したりで縁がなかったけど

お互いフリーになりそうって時に

どっちも不倫反対派で

お互い完全フリーになってから

飲みに行く約束をするので超真面目なんだよねw

 

飲みに行くくらいいいと思うんだけどw

 

お互い離婚してからは、真剣交際してるし

綾乃と別れた後も、綾乃とフツーに話せるし

離婚は自分も悪かったんだと反省もしてる。

 

文章で書くと、渉に落ち度はなくて

真面目でいい人だと思うんだけど

びっくりするくらい魅力がないのでwww

ほんと、なんなんだろ???wwwww

 

逆に、女性キャラは魅力あるんだよねw

 

クールに見える朱里が、綾乃に

いちいちドキドキするので、すごく好きなんだなーw

自然と、このふたりには幸せになってほしいと

思っちゃう。

 

ふたりがお互いのことを知らない理由から

お互いの過去の旅に出るところとか素敵だしね。

 

それに、不倫と言ったって

キスしただけじゃん・・・と思ったけど

カラダの関係うんぬんじゃなく

綾乃が朱里に惹かれた時点でアウトだろうし

綾乃が、今の結婚に違和感を感じていたことを

直視する出来事にもなってるから

どっちみち、渉のと結婚はダメになっても

朱里と出会ったことで結婚が破錠するので

不倫なのかもなー

 

綾乃の家族は、昔ながらの家庭って感じで

綾乃の理解者は妹の楓だけだし

楓の理解者も姉の綾乃。

綾乃が同性が好きって母親よりも父親のが

わかってくれそうと思っていた楓の予想に反して

父親は最後まで頑固だった。

 

主人公たち30代が生きてる現代と

親たちが生きてきた時代

そして、中学生になった綾乃の生徒たち。

 

それぞれの年代で、この物語は構成されている。

 

恵利から見た祖母は、すごく、いい人だけど

依子から見たらお姑さんなんだよなー

視点を変えたら同じ人物でも見方も変わる。

 

順番を間違えたって言葉が

この作品には多く出てくるけど

綾乃は、自分が既婚であることを朱里に言わずに

恋愛が始まったことや

渉は、自分の家族に引きこもりの妹がいることを

言うタイミングが遅かったことなど

その失敗を渉は、次に活かしてるんだよね。

 

綾乃と出会った時より

渉の実家は、問題が増えているし

元引きこもりの妹がいることやココロを病んだ母

そして介護問題・・・

その話を相手の女性に誠実に話す。

 

フツーなら、そんな重たい話されたら

さよなら~と言われそうだけどw

 

綾乃が、ずっと苦手だった依子とも

直接、ふたりで話すことになるし

依子は依子で、綾乃に文句言いたかったみたいだし。

 

生きることに、みんな真面目すぎるし

生きにくそうだなとも思った。

 

別れたら、もう二度と人生で会わない人なんて

いっぱいいるだろうし。

 

もう、そんな場所から去ってしまった方が

楽なんじゃ?

とも思うんだけど

 

小学生である3人にしたって、そう。

仲間はずれを感じた子が不登校になってまで

ふたり(ひとり)に執着するより

新しい友達を作った方がよくない?

なんて、大人になったから言えるんであってw

 

実際は、「学校」という狭い箱庭の中で

しかも同じクラスで大好きな友達が他の子と

仲良くしてるのを見るのは、しんどいよね。

私も経験あるよ・・・

 

それも、どっちも友達を独り占めしたいって

キモチには終わりが見えないように思ったし・・・

独り占めされてる子は、みんな友達だから

みんな仲良くしようとか本気で思ってるし・・・

 

そんな関係性も、中学生になって変わっていくので

ほんと、そこは救いだった。

 

結婚とは?家族とは?

そんな問いを残す今作は

昔、自分も似たようなことあったなと既視感もあり

懐かしくもココロをえぐる作品でした。

 

本屋で、単行本を買い始めた私は

コロナ禍になり、なかなか本屋に行けず

気がつけば次々と単行本は出ていて・・・

今作だけでなく他のマンガもね・・・

とんでもない量になってました。

本は絶対、紙派!!の私が

途中から、単行本を諦めWebで続きを読むことにしたんです。

 

単行本が売れない時代、本屋がつぶれる時代・・・

なんとか、踏ん張ってほしいと思ってるし

自分も微力ながらと思っていたのに

そこにコロナ禍という波が襲ってきて・・・

 

アニメイトオンラインで単行本一気買いも

もちろんしました・・・が

出費が・・・

ほんとに出費が・・・

 

本当に申し訳ないなーと思いながら

Webで最終回を読みました。

単行本は全10巻。

 

単行本のように次が最終巻ですと!!

みたいな感情はなく淡々と最終話を読んだわけです。

 

それでも、いろいろと考えさせられるマンガでした。

 

そして、1巻を買った時を思い出しました。

どんな話かなーワクワク・・・

次はどんな表紙の絵柄かなーワクワク・・・

 

やっぱり、本屋行こう!!!!!www

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